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「縁」を「きずな」にするために : 所沢市斎場のご案内

【所沢市斎場】「縁」を「きずな」にするために

元気なときには自立した生き方を貫いてきた人が、介護や終末医療、お葬式など、人の手を借りなければならない場面がやってきたとき、家族が担うべきなのでしょうか。そうであれば、頼るべき家族がいない人はどうすればいいのでしょうか。

【所沢市斎場】「最期の頼りは家族」という幻想

元気なときには自立した生き方を貫いてきた人が、介護や終末医療、お葬式など、人の手を借りなければならない場面がやってきたとき、家族が担うべきなのでしょうか。そうであれば、頼るべき家族がいない人はどうすればいいのでしょうか。
先に家族の生活保持機能について述べましたが、昨今では愛情や精神的安らぎの場としての機能がより重視されるようになっています。生産・労働機能・養育・教育機能・扶養機能のいずれも、同居している人がいなければ、こうした機能は発揮されませんが、愛情や精神的なきずなであれば、一緒に暮らしていなくても結ぶことはできます。
また高齢になると、家族は生産・労働機能や養育・教育機能を果たす必要がなくなります。一方、困ったときに助けてもらえる扶助機能は、自分が高齢になるにつれ、必要度が増していきます。確かに、困った時に頼りになるのは、多くの人にとって家族でしょう。ある調査機関が2010年に60歳以上の男女に調査をしたところ、家族がとても頼りになると回答した人は55.5%と過半数を占めましたが、友人や親戚、近所の人がとても頼りになると考える人は1割もいませんでした。
しかし、その家族と強いきずなで結ばれていると感じない高齢者は17.7%もいました。なかでも、ひとり暮らしの人ではその割合は25.5%に達しており、4人に1人は、離れて暮らす家族ときずなを感じられていないという結果が出ています。
さらには、頼りにしていた家族が先に亡くなってしまうという可能性がないともいえません。2010年9月の法務省発表によれば、現住所が確認できない100歳以上の高齢者は、全国で23万人以上もいるそうです。理由はわかりませんが、必ずしも家族が頼りになるとは言えないということでしょう。

【所沢市斎場】社会的に孤立する高齢者が増えている

そう考えると、頼りになるのは家族しかいないという状況は将来、自分が自立できなくなった時のセーフティネットとしてはあまりにも脆弱です。内閣府が2008年におこなった「高齢男女の自立した生活に関する調査」では、病気や災害など、いざというときに助けてくれる人がいないという回答は男女ともにひとり暮らしに多く、男性で21.1%、女性で16.1%もいました。
同じく内閣府が2009年におこなった「高齢者の地域におけるライフスタイルに関する調査」では、近所の人たちと「つきあいはほとんどない」と回答した人が、ひとり暮らしの高齢者では11.9%もおり、「親しくつきあっている人がいる」という回答は34.4%しかありませんでした。「高齢者の生活実態に関する調査」(2009年)によれば、ひとり暮らし高齢者で、2~3日に1回以下しか会話をしない女性が32.5%、男性では41.2%もいました。「1週間に1回以下、ほとんど話をしない」人も、驚くべきことに、男性のひとり暮らし高齢者では11.8%もいます。他社との交流が少なく、社会的に孤立していれば、病気のときや一人ではできない家の周りの仕事を手伝ってくれる人がいないのは当然です。
死後、何日もたって発見される孤立死の増加が社会問題になっていますが、生きている間に社会から孤立している高齢者は少なくないのです。どんな死に方をするかはだれにもわかりませんし、死に方によし悪しはありませんので、孤立死自体は問題ではないと思います。
しかし、生きている間に社会から孤立してしまっている結果としての孤立死なのであれば、話は別です。数日間、だれとも一度も会話をしないひとり暮らしの高齢者が2~3人に1人もいるという社会は、とても尋常ではありません。

【所沢市斎場】血縁を超えた「きずな」の大切さを

血縁や地縁は、どんな人にも自動的に付随してきますが、きずなは自動的にはできません。縁をきずなにするには、お互いの努力と覚悟が必要です。
「家族に迷惑をかけたくない」と考える高齢者は少なくありませんが、きずなは迷惑のかけあいから結ばれるものではないかと思います。婚姻届を提出すれば夫婦の縁はできますが、その縁を強固なきずなにするためには、忍耐や努力、相手への配慮や思いやりが必要不可欠なのと同じです。親子関係も同じです。離れて暮らす家族ときずなを感じられない高齢者が4人に1人もいることからわかるように、縁があっても、それが自動的にきずなに変化することはありません。「おたがいさま」という感覚がわたしたちの中で希薄になっていることが、きずなの構築を困難にしている一因のような気がします。
日本の社会制度のほとんどは世帯単位や血縁関係を前提としています。しかし、家族が最強の結束集団ではないことは、高齢者虐待の加害者は家族であることが多いという事実や、家族のきずなを感じない高齢者が2割もいることからもうかがえます。
もちろん、家族を大切にすることに異論はありませんが、一方で「家族が頼り」「家族のきずなが大事」を是とする価値観にあまりにも偏重することによって、家族がいてもきずなを結び合えない人たち、家族がいない人たちなどが、暗黙のプレッシャーとなっていることに目を向けなければならないのではないかと思います。
社会の無縁化は、最小単位の共同体である家族のきずなが弱体化したことによるものです。その背景には、核家族化、少子化、長寿化などの社会の変容があります。戦後の日本の家族は夫婦家族制となり、子が成長し、独立すれば夫婦2人になり、やがて一人となって消滅する運命にあります。「家族がいるから安心」ではなく、「家族がいてもゆくゆくは一人」といった覚悟が私たちに求められているのです。
わが国の制度は、自立できなくなった人への介護以降の役割を、原則的には家族に担わせる仕組みとなっています。そのことを踏まえると、社会の無縁化を防止するには、血縁を超えた人たちとのきずなの大切さを再確認するしかないのではないかと思います。所在不明の高齢者や、社会との接触がなく、だれとも会話がないひとり暮らし高齢者が社会問題化してしまうのは、家族のあり方の問題だけではなく、同じ社会に生きる私たち一人ひとりの問題だとい言えるのかもしれません。

【所沢市斎場】「困ったときはおたがいさま」という関係

近年、血縁や地縁の枠にこだわらず、みずから縁をつくろうという試みが生まれています。地域には市民グループが主導する環境団体や人権団体、行政オンブズマンなどがありますが、問題意識や関心領域を同じくする人たちであれば、自発的に関われるはずです。
立教大学が開設し、50歳以上を対象とした「立教セカンドステージ大学」では、卒業後、地域でボランティア活動を始めた人、あるいは大学院に入学して、さらに本格的に学ぶ人もいます。前職や性別、住んでいる地域に関係なく、同じ夢を持った人たちが集まる学びの場は、シニアの仲間作りにも一役買っています。自治体でも、こうした学びの大学を設置するところがあります。大規模マンションの中には、住民参加のサークルやボランティア団体を運営するところもあります。
亡くなったあとも、血縁以外の人たちとお墓に入るという選択をする人たちもいます。血縁を超えた人たちで入る「合葬墓(がっそうぼ)」や、継承を前提としない「永代供養墓(えいたいくようぼ)」への社会的関心が高まっています。お寺が運営するこうしたお墓のなかには、本人の生前お申し込みを前提とし、合同供養や勉強会、サークルなどを通じて、同じ墓に入る人たちでの仲間づくりを支援するところもあります。
戦争によって婚期を逸した独身女性たちのグループ「女の碑の会」の納骨堂「志縁廟」(京都)、おひとりさまの女性の老後を応援するNPO法人「SSSネットワーク」の共同墓(東京)のように、おひとりさま仲間で死後も一緒に、というコンセプトで建てられる共同墓もありますし、有料老人ホームで共同墓を運営する試みも広がっています。
「無縁社会」とは言いますが、この世に、まったくだれとも縁のない人はいません。しかし血縁にせよ、地縁にせよ、友縁にせよ、本人の努力なしには、縁をきずなで結ばれた強固なものにすることができません。「迷惑をかけたくない」と考えるのではなく、いかに手間を迷惑とさせない関係をおたがいに築くかが、問われているのです。「干渉されたくない」「他人のことで面倒なことに巻き込まれたくない」と現代人が人づきあいを拒絶してきた結果、頼る人は家族しかおらず、でも家族には迷惑をかけたくないという状況が生み出されたのです。「困ったときはおたがいさま」。こうしたきずなが少しずつ結ばれていく社会でなければ、みんなが安心して老い、死んでいくことはできないのではないでしょうか。

所沢市斎場のご案内 by所沢市セレモニー 葬儀・家族葬お役立ちサービス

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