【所沢市斎場】[終末期編]蘇生措置について
蘇生措置とは、心停止や呼吸停止に陥った患者を生かすための行動を指します。実際、終末期医療において、心肺停止状態になった患者に、昇圧剤や心臓マッサージ、気管内挿管(そうかん)、人工呼吸器の装着などの処置が施されることが多いのですが、昨今、尊厳死の議論の広まりもあり、蘇生措置をしたくないと考える人が増えています。
【所沢市斎場】終末期の蘇生措置を拒否する権利
蘇生措置とは、心停止や呼吸停止に陥った患者を生かすための行動を指します。実際、終末期医療において、心肺停止状態になった患者に、昇圧剤や心臓マッサージ、気管内挿管(そうかん)、人工呼吸器の装着などの処置が施されることが多いのですが、昨今、尊厳死の議論の広まりもあり、蘇生措置をしたくないと考える人が増えています。
【所沢市斎場】7割以上の人は心肺蘇生措置に対して消極的
厚生労働省の2008年の調査では、「心肺蘇生を望む」人は10.3%にとどまり、「心肺蘇生措置は望まない」(45.7%)、「どちらかというと心肺蘇生措置は望まない」(28%)と、7割以上の人は心肺蘇生措置に対して消極的でした。
このように、終末期医療において心肺停止状態になったときに蘇生措置をおこなわないことをDNR(Do Not Resuscitate)またはDNAR(Do Not Attempt Resuscitation)と言います。日本救急医学会救命救急法検討委員会は、DNARについて「尊厳死の概念に相通じるもので、がんの末期、老衰、救命の可能性がない患者などで、本人または家族の希望で心肺蘇生法をおこなわないこと」と定義しています。尊厳死の意思と同じく、蘇生措置を望まない場合には、患者や家族の明確な意思表示が必要です。
【所沢市斎場】患者にとって蘇生措置自体が負担になる可能性がある
蘇生措置を拒否するかどうかという議論は、あくまでも、治癒の見込みがない状態で心配や呼吸が停止した患者に限定されます。一時的に命をとりとめても、患者にとって蘇生措置自体が負担になる可能性があるからです。
つまり、蘇生に成功する確率がきわめて低い中で、蘇生のための処置を試みることを拒否するという考え方です。
【所沢市斎場】蘇生措置は時間との闘い
最近ではAED(自動体外式除細動器)が普及し、街中で突然倒れて心肺が停止しても、救命のための蘇生措置をおこなえるようになりました。
人間の脳に酸素が供給されなくなって2分以内に心肺蘇生が開始された場合、救命できる確率は9割程度ありますが、4分では半減し、5分では25%程度になるとされていますから、救急車が到着するまでに、周りの人たちが心肺蘇生をおこなうことが救命につながります。
【所沢市斎場】延命治療の中止を選択できる4つの指針
一方、日本救急医学会は、救急医療においても、患者本人の意思が明確であれば、延命治療の中止を選択できるとする指針を出しています。具体的には、以下の4点です。